村山浅間神社
村山浅間神社(静岡県富士宮市村山)は、平安末期に創建されたとされる修験寺寺院『冨士山興法寺』を起源とする聖地です。
1868年の神仏分離令により興法寺は廃され、浅間神社と大日堂に分離されましたが、今なお神仏習合の姿をとどめています。境内には浅間神社の拝殿と並んで大日堂が建ち、大日如来坐像が安置されています。
標高約600 mに位置する同社は、富士登山道のひとつ「村山口登山道」の起点でもあります。中世から江戸時代にかけて多くの修験者や富士登山者がここで身を清め、山頂を目指しました。こうしたことなどから、同社は世界文化遺産「富士山‐信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産に含まれています。
境内を守る推定樹齢1,000年の大スギ(県天然記念物)は、幹周約12 mの巨体で悠久の歴史を静かに見守り続ける神木です。毎年7月10日前後には富士山開山を告げる「開山祭」が行われ、京都聖護院の修験者が村山の修験者や地元中学生とともに水垢離や護摩焚きなどの行事を執り行います。
厳しい富士山での修行と信仰の深さを今に伝える聖域です。