おへんろの歴史

 
お遍路・四国八十八ヶ所とは?
 
お遍路(おへんろ)とは弘法大師が四国に作った八十八ケ所のお寺を巡る旅のことです。
約1200年という歴史があり、先祖供養や厄除け、自分探しのためにめぐる人が多いです。
一番札所霊山寺から順番にまわって、最後の大窪寺が八十八札所になっています。最後までまわると、結願、満願といいます。
 
八十八ケ所の霊場は人間の煩悩の数から来ているとも、男42歳、女33歳、子ども13歳という厄年の合計の数字から来ているとも言われています。
菅笠に書かれている「同行二人」の文字は、弘法大師と二人旅という意味で、一人旅でも心の支えになるようにという意味があります。
 
道中には「お接待」という習慣があり、地元の人が一晩の宿や食事を提供してくれる場合があります。
接待は遍路に対する布施行で、自分の代わりに参拝してもらうことで、功徳を積むことができるとされています。
接待を受ける際には、「南無大師遍照金剛」という宝号を三度唱えて、納札を手渡すようにします。
念珠は首に掛けてはいけません。必ず左手に持ってください。
 
弘法大師は何をした人?
 
弘法大師は平安時代初期のお坊さんです。
密教を学ぶために唐(中国)へ渡り、帰国後に真言宗という宗派を開きました。仏教を広めることに力を尽くし、数々の功績を残しています。
 
42歳の時、人々に災難が及ばないように四国の色々なところに霊場を作ったのが四国霊場。大師が仏となった後に弟子がその軌跡を巡ったのが霊場巡りの始まりと言われています。
 
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